動画マーケティングのコンサルタントとは?運用代行まで担う仕事内容

「動画マーケティングのコンサルタントに相談したいけれど、実際に何をしてくれるのかがわからない」「アドバイスをもらっても、社内で形にできるだろうか」。動画での集客を考え始めた企業のご担当者から、こうしたご質問をいただくことも少なくありません。
動画マーケティングのコンサルタントには、助言が中心の形と、戦略づくりから撮影・動画編集・分析まで「運用代行」として実行まで担う形があります。NB2は後者として、成果につながるまで企業と一緒に手を動かしています。
本記事では、YouTube運用代行として5年間、医療・健康・美容など10以上の企業チャンネルを支援してきた株式会社NB2の代表・石橋が、運用代行まで担う動画マーケティングのコンサルタントが実際に何をしているのかを解説します。1か月の仕事の流れや、分析から企画を変えた実例、実力の差が出るポイントまで、現場の目線でお伝えします。
この記事でわかること
- 動画マーケティングのコンサルタントの役割と、2つの関わり方(助言型・運用代行型)
- 運用代行まで担うコンサルタントが、1か月で実際にやっていること
- 視聴者層をふまえた分析で、高評価を伸ばした実例
- 伸びているチャンネルの多くが、プロの力を借りている理由
- コンサルタントの実力の差が出る6つのポイントと、相談前の準備
動画マーケティングのコンサルタントとは?2つの関わり方

動画マーケティングとは、動画を使って商品やサービスを知ってもらい、問い合わせや売上につなげていく取り組みのことです。その中でコンサルタントが担う役割と、関わり方の違いを整理します。
コンサルタントの役割は、戦略と改善で成果へ導くこと
動画制作会社が主に担うのは、撮影や動画編集といった、動画を形にする工程です。一方、動画マーケティングのコンサルタントが担うのは、誰に、何を、どんな動画で届けるかを決める戦略づくりと、公開した動画の数値を分析して次に何を変えるかを決める改善です。動画は、作って公開しただけでは成果につながりにくいものです。どの動画がなぜ見られ、なぜ見られなかったのかを読み解き、次の企画に生かし続けなければなりません。
戦略の土台は、アルゴリズムを理解すること
コンサルタントの戦略づくりで欠かせないのが、YouTubeをはじめとする各SNSのアルゴリズム(動画や投稿を視聴者に届ける仕組み)の理解です。各SNSでどんな動画や投稿が届きやすいのか、今のYouTubeでどんな施策が有利に働くのか。こうした傾向をつかんだうえで、チャンネルの戦略を考えていきます。
アルゴリズムの詳しい中身は公開されていない部分も多く、傾向も時期によって変わります。そのため、複数のチャンネルを運用してきた経験と知識、そして変化を読み取るセンスが、戦略の精度を大きく左右します。ここは、コンサルタントの仕事の中でも特に重要な部分だと考えています。
助言型と運用代行型の違いは「誰が実行するか」
コンサルタントと一口に言っても、関わり方は大きく2つに分かれます。
- 助言型:戦略や、数値の分析・改善についての助言が中心で、企画づくり、撮影、動画編集、投稿などの実行は企業側が担う
- 運用代行型:アルゴリズムをふまえた戦略づくりから企画、撮影、動画編集、サムネイル制作、投稿、分析・改善までを、コンサルタントが一緒に実行する
「コンサルタント」と聞くと、助言だけをするイメージを持たれる方も多いかもしれません。ですが、NB2は運用代行型のコンサルタントとして、戦略から実行まで一貫して担う立場です。私自身もYouTubeプロデューサーとしてすべてのチャンネルに携わり、企画や分析だけでなく、撮影や動画編集といった実行の部分まで、チームで担っています。
成果を重視するなら、実行まで一緒に担える形がおすすめ
助言型は費用を抑えやすい一方で、成果は助言を形にする社内の実行力に大きく左右されます。社内に企画や制作を担える人がいない場合は、運用代行型のほうが成果につながりやすいというのが、私たちの考えです。助言型のコンサルと運用代行の違いは、「YouTubeコンサルとは?運用代行との違いと依頼すべきケース」で詳しく解説しています。
運用代行まで担うコンサルタントが1か月でやっていること

ここからは、NB2が支援先1社に対して、1か月で実際にどんな仕事をしているのかをご紹介します。毎月の仕事は、分析から始まり、分析に戻ってくるサイクルの繰り返しです。助言型のコンサルタントが主に関わるのは、1の分析と、2の企画への助言までです。運用代行まで担う場合は、1〜6のすべてを企業と一緒に進めます。
1. 数値とアルゴリズムの傾向から、次の戦略と施策を決める
まず、これまでに公開した動画の数値を分析します。どの動画が伸び、どの動画が伸びなかったのか。その理由はどこにあるのか。そのうえで、今のアルゴリズムの傾向や、YouTubeで有利に働く施策もふまえて、次の戦略と施策を考えます。ここで決めた方向性が、その月の企画づくりの土台になります。
2. 市場と競合のデータから、視聴者のニーズを読み企画を立てる
次に、市場の動きや、目標とするチャンネル(ベンチマーク)、競合チャンネル、自社チャンネルのデータを加味しながら、視聴者のニーズや傾向を分析して企画を立てます。
企画を考える段階で、サムネイルのイメージまで固めておくのがポイントです。YouTubeで非常に大切なのは、表示された動画がクリックされる割合(クリック率)だからです。最近は、動画がどれだけ最後まで見られているか(視聴維持率)や、高評価・コメントなどの反応(エンゲージメント)も重視しています。どんな内容なら視聴者が見続け、高評価を押したくなるかまで考えたうえで、企画とサムネイルをセットで考えます。
3. 企画を提案し、打ち合わせを経て撮影する
立てた企画は、クライアントに提案し、打ち合わせですり合わせます。企業の強みや伝えたいことと、視聴者のニーズが重なる企画に仕上げたうえで、撮影に臨みます。
4. 動画編集とサムネイル制作を並行して進める
撮影したデータを動画編集し、並行してサムネイルを制作します。企画の段階で固めたイメージをもとに、クリックされやすく、内容とずれのないサムネイルに仕上げていきます。
5. SEO対策をして投稿する
タイトルや説明文などのSEO対策を行い、投稿の設定をして公開します。検索で見つけてもらうための大切な工程です。
6. 公開後のデータを検証し、次の戦略へつなげる
公開後は、データを回収して数値を検証し、過去の動画や視聴者層の特徴とも照らし合わせて分析します。そして、その結果をもとに次の戦略へ移ります。このサイクルを毎月繰り返すことで、少しずつ精度を高めていきます。伸び悩んだときに見直したいポイントは、「企業YouTubeが伸びない7つの原因と改善策」でも解説しています。
実例:高評価のわずかな差から見えた「余談」の力
分析から実行までを一緒に担っているからこそ、小さな気づきをすぐ次の動画に反映できます。実際の支援の中であった例をご紹介します。
似た企画でも、高評価の数に差が出ていた
ある業種のチャンネルで、メインの視聴者層は20〜30代の女性でした。投稿を続ける中で数値を取っていくと、似たような企画でも、高評価の数に5〜10ほどのわずかな差が出ていることがわかってきました。
もちろん、企画の切り口が違えば、反応にも差が出ます。そこで、企画の違いによる差をならしたうえで、視聴者が高評価を押すポイントがどこにあるのかを、動画の中身から分析しました。
出演者のリアルな一面が、共感を生んでいた
分析の結果、差がついていたのは、出演者のリアルな一面が伝わる話をしている動画でした。ペットの犬の話や、親子のエピソードなど、本題から少し離れた余談のような話です。
視聴者層をふまえて、心が動くポイントを読み解く
さらに読み解いていくと、このチャンネルの視聴者である20〜30代の女性は、情報そのものよりも、共感や感情が動く話に強く心を引かれる傾向が見えてきました。出演者の飾らない日常や家族とのエピソードに「わかる」「素敵」と感じたときに、高評価を押してくれていたのです。誰が見ているのかによって、心が動くポイントは変わります。そのため私たちは、数値だけでなく、年齢や性別といった視聴者層の特徴もふまえて分析しています。
執筆者・石橋の視点
それ以降は、撮影のときに、共感を呼ぶこうした話もなるべく盛り込んでいただくようにしました。その結果、高評価や視聴者の反応を底上げすることにつながっています。5〜10という差は小さく見えますが、チャンネル全体を育てていくうえでは見逃せない差です。小さな数値の変化から視聴者の気持ちを読み取り、撮影や動画編集にまで反映することこそ、運用代行まで担うコンサルタントの仕事の中心だと感じています。
コンサルタントにもできないこと:成果の保証
コンサルタントに相談すれば、必ず成果が出るわけではありません。ここでは、運用代行まで担う場合でもできないことを、正直にお伝えします。
成果は、さまざまな要素が重なって生まれる
動画の成果は、企画や分析の質だけで決まるものではありません。出演者、投稿の頻度、競合の状況、クライアントとの相性、タイミングなど、多くの要素が重なって生まれます。そのため、どれだけ精度の高い支援をしても、成果を100%保証することはできません。
100%に近づけるために、精度を磨き続ける
執筆者・石橋の視点
ありがたいことに、NB2では運用を任せていただいた多くの支援先で、何らかの形で成果につながっています。ただ、それは私たちの力だけによるものではありません。クライアントの皆さまが続けてくださったこと、相性やタイミングに恵まれたことなど、さまざまな要素が重なった結果だと受け止めております。だからこそ、成果を約束するのではなく、少しでも100%に近い支援ができるよう、日々精度を磨き続けています。
コンサルタントの実力の差が出る6つのポイント
運用代行まで任せるコンサルタントを選ぶときは、どこで実力の差が出るのかを知っておくと、見極めやすくなります。助言の質だけでなく、実行の質まで含めて見ることが大切です。私が考えるポイントは、次の6つです。
- 結果へのこだわり:何があっても結果を出すという、最後まで諦めない姿勢
- 視聴者を思い描く力:視聴者層ごとの感覚やニーズ、心が動くポイントを、具体的かつ鮮明にイメージできるか
- アルゴリズムの理解と数値の分析力:アルゴリズムの傾向をつかみ、数値から課題と次の一手を読み取れるか
- アウトプットのセンス:サムネイルなどのデザインで、伝わる形に仕上げられるか
- 企画のアイデア:視聴者に響く企画を出し続けられるか
- クライアントワーク:クライアントと信頼関係を築き、二人三脚で進められるか

一番の土台は、結果へのこだわり
どの業種でも同じだと思いますが、私が一番大切だと考えているのは、結果へのこだわりです。数値が思うように伸びない時期にも、原因を探り、手を変えて、成果が出るまでやり抜けるかどうか。この姿勢が、ほかのすべての力の土台になります。
差がつくのは、すべての力の「合計値」
まず、視聴者を思い描く力、アルゴリズムの理解と数値の分析力、アウトプットのセンス、企画のアイデアを持ち、実際にチャンネルを伸ばせるYouTubeプロデューサーであることが前提です。そのうえで、クライアントと向き合うクライアントワークの力が求められます。どれか1つが突出しているかより、すべての力の合計値で差が出ると私は考えています。
実際に相談するときは、担当者がこれまでいくつのチャンネルに携わり、そのうちいくつで、どんな成果を出してきたのかも確かめてみてください。個人と会社の見極め方は、「YouTube運用代行は個人と会社どちらがいい?違いと選び方」で解説しています。
伸びているチャンネルの多くは、プロの力を借りている
動画マーケティングに取り組むとき、「まずは自社だけで頑張ってみよう」と考える企業も多いでしょう。ここでは、私が日々YouTubeをリサーチする中で感じていることをお伝えします。
プロの目線で見ると、プロの手が入っていることがわかる
私は仕事柄、さまざまなジャンルの伸びているチャンネルやコンテンツを見ています。その中には、プロの目線から見て「明らかにプロの手が入っている」とわかるポイントが、いくつも見つかります。
執筆者・石橋の視点
今、YouTubeやSNSで伸びているチャンネルの大半は、運用代行を利用していたり、何らかの形でプロと手を組んでいたりするのではないかと感じています。これはあくまで、私がリサーチを続ける中での実感です。それだけ、アルゴリズムの理解や企画、サムネイル、動画編集など、伸ばすために求められることが多くなっているのだと思います。
自社だけで抱え込まず、プロの力を借りるのも一つの選択肢
社内だけで試行錯誤を続けるのも、一つのやり方です。ただ、本業と並行しながら、アルゴリズムの変化を追い、企画から動画編集まで高い質を保ち続けるのは、簡単ではありません。成果を早く、確実に近づけたいなら、プロの力を借りることも前向きな選択肢です。運用代行会社の選び方は、「YouTube運用代行会社の選び方とおすすめ比較」で解説しています。
YouTube以外の動画も相談できる?
動画マーケティングで使う動画は、YouTubeだけではありません。会社紹介の動画や、社内向けの動画など、その種類はさまざまです。
NB2はYouTubeの運用代行を専門にしていますが、YouTube以外の動画のご相談をいただくこともあります。クライアントが求めているものと、NB2が提供できるもののトンマナ(雰囲気や方向性)が合っている場合は、内容によって対応しています。これまでに、会社の決起会の動画や、会社の雰囲気を伝える動画、社内で使うマニュアル動画の制作に携わったことがあります。
InstagramやTikTokなど、ほかのSNSとの役割の違いは、「SNS集客はもう古い?これから伸びると考える理由とSNSの役割」で解説しています。
コンサルタントに相談する前に準備しておくこと
相談の前に少し準備しておくだけで、話がぐっと進みやすくなります。
目的と、社内で担える範囲を整理しておく
動画で何を実現したいのか(集客、問い合わせ、売上、ブランディングなど)と、今の状況を整理しておきましょう。あわせて、撮影や動画編集、企画などのうち、社内で担えることと任せたいことを考えておくと、助言型と運用代行型のどちらが合うかを判断しやすくなります。すでにチャンネルがある場合は、これまでの数値や、気になっている動画も共有できると、より具体的な話ができます。
NB2ではヒアリングシートをご用意しています
NB2では、無料相談の前にヒアリングシートへのご記入をお願いしています。チャンネルの目的や設計に関わる内容をお伺いし、NB2の支援でお役に立てそうかを事前に分析するためです。ご回答いただければ、相談をスムーズに進められます。これからチャンネルを立ち上げる場合の流れは、「企業YouTubeの始め方|法人チャンネル開設から初投稿までの手順」をご覧ください。
動画マーケティングのコンサルタントについてよくある質問
Q. 動画制作会社、助言型のコンサルタント、運用代行型のコンサルタントの違いは何ですか?
A. 動画制作会社は、撮影や動画編集など、動画を形にする工程が中心です。助言型のコンサルタントは、分析と改善の助言が中心で、実行は企業側が担います。運用代行型のコンサルタントは、戦略づくりから撮影・動画編集、分析・改善までを一貫して担い、NB2はこちらにあたります。
Q. 助言だけをお願いすることもできますか?
A. 可能です。NB2では、月2回の打ち合わせで助言を行うコンサルプランもご用意しています。ただし、成果を重視される場合は、実行まで一緒に担えるプランのほうがおすすめです。
Q. 撮影や動画編集は、自社で行うこともできますか?
A. 可能です。NB2では、撮影・動画編集を自社で行い、それ以外の企画やサムネイル、投稿設定、分析などを任せていただくプランもご用意しています。どこまでを社内で担うかは、ご相談のうえで決められます。
Q. コンサルタントに相談すれば、必ず成果は出ますか?
A. 成果を保証することはできません。成果は、企画や分析の質に加えて、出演者や継続、相性などさまざまな要素が重なって生まれます。NB2の支援経験では、再生数などの変化は3か月以内に見え始めることが多く、問い合わせなどの事業の成果には数か月から1年ほどかかります。
Q. まだチャンネルがない段階でも、相談できますか?
A. はい、ご相談いただけます。目的やターゲットを整理するところから一緒に考えます。立ち上げ期は、チャンネルの設計がその後の伸び方を大きく左右する時期なので、早めにご相談いただくことをおすすめします。
まとめ:運用代行まで担うコンサルタントは「分析と実行」を繰り返す
動画マーケティングのコンサルタントには、助言が中心の形と、運用代行として実行まで担う形があります。
- 助言型と運用代行型の違いは、企画・撮影・動画編集などを誰が実行するか
- 運用代行まで担う場合、毎月の仕事は分析→企画とサムネイル→提案・撮影→動画編集→投稿→検証のサイクル
- アルゴリズムの傾向をふまえて戦略を立て、企画の段階からクリック率や視聴維持率、高評価のつきやすさまで考える
- 高評価の5〜10ほどの小さな差からも、視聴者層をふまえて心が動くポイントを読み取り、撮影や動画編集に生かす
- 伸びているチャンネルの多くは、運用代行などプロの力を借りていると感じる
- 実力の差は、結果へのこだわりを土台にした、すべての力の合計値で生まれる
動画マーケティングの成果を左右するのは、助言の正しさだけでなく、それを実行し、公開した後に何を読み取って変えていけるかです。
株式会社NB2は、医療・健康・美容・士業などの専門家の方に特化したYouTube運用代行会社です。代表の石橋がすべてのチャンネルに携わり、チャンネル設計から企画、撮影、動画編集、分析、改善の提案までを一貫して担っています。「助言だけでなく、実行まで任せられる相手を探している」「今のチャンネルの数値を見てほしい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
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この記事の執筆者
石橋 孝紀(株式会社NB2 代表・YouTubeプロデューサー) YouTube運用代行として5年間、企業系10チャンネル以上の立ち上げ・運用を支援。助言だけで終わらず、数値の小さな変化から視聴者の気持ちを読み取り、企画・撮影・動画編集まで一貫して形にすることを大切にしている。