SNS集客はもう古い?これから伸びると考える理由とSNSの役割

「SNS集客はもう古いと聞いたけれど、本当だろうか」「今から始めても遅いのでは」。自社の集客にSNSを使おうと考え始めた方から、こうしたご相談をいただくことがあります。
SNS集客は古くなるどころか、これからもっと重要になっていく可能性が高いとNB2は考えています。ただし、伸びていくと考えられるのは、フォロワーの数を追うだけで終わらず、SNSごとの役割をつないで売上まで届けるSNS集客です。
本記事では、YouTube運用代行として5年間、医療・健康・美容など10以上の企業チャンネルを支援してきた株式会社NB2の代表・石橋が、「SNS集客はもう古い」と言われる理由の一つひとつに、支援の現場で感じていることからお答えします。あわせて、総務省の調査をもとにしたSNS別の年齢層や、YouTubeを中心にした組み合わせ方もお伝えしますので、参考にしてください。
この記事でわかること
- 「SNS集客はもう古い」と言われる8つの理由と、NB2の考え
- SNS集客がこれから伸びる可能性が高いと考える理由
- 主なSNSの利用者と年齢層の違い(総務省の調査)
- マーケティングファネルで見たSNSの役割と、YouTube・LINEなどの組み合わせ方
SNS集客はもう古い?NB2は「これからもっと来る」と見ています
SNS集客が古いと言われる一方で、データを見ると、SNSの存在感はむしろ高まっているようにも見えます。まずは、NB2がこれからもっと来る可能性が高いと考える背景をお伝えします。
データからも、SNSと動画への注目の高まりがうかがえる
総務省の調査によると、インターネットの平均利用時間(全年代・平日)は、2020年度の149.3分から2025年度には183.9分まで伸びました。人々がネットに触れる時間は、増加傾向が続いています。
企業の動きにも、変化が見られます。電通などが2026年3月に発表した分析では、SNSや動画共有サービスなどに出すソーシャル広告費が1兆3,067億円(前年比118.7%)でした。動画広告費も1兆275億円(前年比121.8%)と、初めて1兆円を超えています。多くの企業が、SNSと動画を集客の主戦場と見始めているのかもしれません。
古くなったのは「フォロワー数を追うやり方」
それでも「古い」と言われるのは、フォロワーの数を増やせば売れる、という以前のやり方が通用しにくくなったからではないでしょうか。古くなったのはSNS集客そのものではなく、そのやり方だとNB2は考えています。次の章で、よく言われる理由を一つずつ見ていきましょう。
「SNS集客はもう古い」と言われる8つの理由と、NB2の答え
「SNS集客 もう古い」で検索すると、さまざまな理由が挙げられています。ここでは、よく取り上げられている理由の中から8つを選び、私の考えをお答えします。
理由1:フォロワーが増えても、売上につながらない
これは、昔から変わらないことだと思います。大切なのは、フォロワーの数ではなく、どれだけ「濃いフォロワー」を集められるかです。濃いフォロワーとは、自分が売りたい商品に興味を持ってもらえる企画やノウハウを通じて、集まってくれた方のことを指します。
たとえば、歯科医院が「歯医者がおすすめする歯磨き粉」という企画を出すと、多くの人が気になり、反応も取りやすいでしょう。ただ、多くの歯科医院にとって、本命は治療であり、歯磨き粉を主力の商品として販売しているケースは少ないと思います。反応が取れる企画でフォロワーを集めても、認知で止まってしまえば、本命の商品にはつながりにくいのです。見込み客になってくれるフォロワーを増やすことが、SNS集客の出発点になります。
理由2:アルゴリズムが変わり、投稿が届きにくくなった
私の実感は、むしろ逆です。YouTubeの支援を続ける中で、最近のアルゴリズムは、新しく始めた方の投稿も拡散されやすい傾向にあると感じています。Instagramも2024年4月、小規模なアカウントのオリジナルの投稿に、より多くの表示機会を与える変更を発表しました。後から始めたから伸びにくい、とあきらめる必要はないでしょう。
理由3:投稿の数が多すぎて、埋もれてしまう
YouTubeに限らず、どのSNSでも発信する人が増えているのは確かでしょう。それでも、ポジションが埋まりきっているかといえば、そうではないと思います。YouTubeには、まだ空いているポジションが多く残っているというのが、支援の現場での実感です。実際に、後からチャンネルを始めて、集客や売上に大きくつなげている方も多くいらっしゃいます。戦略的に運用すれば、今からでもポジションを取れる可能性は十分にあるでしょう。
理由4:SNS広告の費用が上がっている
広告費が上がっているのは、そのとおりだと思います。ただ、NB2が取り組んでいるのは、広告を出すことではなく、自社のメディアとしてチャンネルを育てることです。広告とは、そもそも土俵が異なると捉えています。もちろん、広告が力を発揮する場面もあるため、目的に合わせて併用するのがよいでしょう。
理由5:運用の負担が大きく、高いスキルが必要
負担の大きさは、今も変わりません。特にYouTubeは、企画・撮影・編集・分析と求められるスキルも幅広く、ほかのSNSに比べて手間も費用も大きくかかる媒体です。ですが、その負担を乗り越えた先に、集客の仕組みができ、売上にもつながっていく可能性は高いでしょう。社内だけで負担を抱えきれない場合は、外部の力を借りる方法もあります。判断の目安は、「YouTube運用は内製と外注どちらがいい?判断基準と併用パターン」で解説しています。
理由6:成果が出るまでに時間がかかる
確かに、時間はかかります。ですが、広告は出稿をやめれば効果もそこで終わるのに対し、チャンネルに積み上げた動画は消えずに残り、見られ続けます。時間をかけて育てたチャンネルは、会社の資産になっていく可能性が高いでしょう。NB2の支援では、再生数などの変化は3か月以内に見え始めることが多く、問い合わせや売上などの成果には数か月から1年ほどが目安です。
理由7:ステマや過激な投稿が目立ち、SNSが信用されにくくなった
広告であることを隠した宣伝に加え、発信者がわからない投稿やAIで作られた動画の中に、賛否を呼ぶ過激な内容のものが目立つことも、背景にあるのではないでしょうか。だからこそ、実際に人が顔を出して発信することで、信頼は高まりやすいと感じています。顔と名前を出した専門家の発信だからこそ、信頼していただけている面は確かにあります。
理由8:AIで調べる人が増え、SNSが見られなくなる
AIで調べる人が増えている今だからこそ、YouTubeに取り組む価値は高まっているのではないでしょうか。YouTubeは、GoogleのAIによる回答に引用されることも多い情報源です。AI時代の対策の一つとして、YouTubeは取り組む価値の高い媒体だと考えています。詳しくは、「YouTube集客がAI時代に強い理由|広告に頼らず選ばれる会社へ」をご覧ください。
SNSマーケティングとは?SNS集客との違い
SNSマーケティングとは、SNSを使って商品やサービスを知ってもらい、興味を持ってもらい、購入や継続につなげるまでの一連の取り組みのことです。SNS集客は、その中で見込み客を集める部分を指します。主な手法には、次のようなものがあります。
- 自社アカウントでの発信(投稿・動画・ライブ配信など)
- SNS広告(費用をかけて、狙った層に投稿を届ける)
- インフルエンサーとの協業(影響力のある発信者に紹介してもらう)
- 公式アカウントでのメッセージ配信(LINE公式アカウントなど)
本記事では、このうち自社アカウントでの発信と、公式アカウントでのメッセージ配信を中心にお伝えします。
主なSNSの利用者と年齢層
SNSを選ぶときは、自社が届けたい相手がそのSNSを使っているかを、まず確認しておきたいところです。総務省が2026年6月に公表した調査(13〜79歳の1,800人が対象)をもとに、主なSNSの利用率を見ていきます。

全年代の利用率はLINEとYouTubeが高い
全年代の利用率は、LINEが92.9%、YouTubeが81.5%と、ほかのSNSを大きく上回っています。Instagramは54.8%、Xは44.7%、TikTokは36.7%、Facebookは27.0%でした。各社が公表している国内の利用者数も、LINEは月間1億人超(2025年12月末時点)、YouTubeは18歳以上で月間7,370万人超(2024年5月時点)、TikTokは月間4,200万(2025年11月発表、TikTok Liteとの合計)です。ただし、時点や数え方が異なるため、単純には比べられません。
Instagram・TikTok・Xは若い世代ほど利用率が高い
Instagramは20代で82.6%ですが、60代では36.1%です。TikTokは10代で67.9%と高い一方、50代では32.2%にとどまります。これに対してYouTubeは、50代でも84.9%、60代でも72.6%が利用しています。医療・健康や士業など、30代以上の方が中心の業種では、YouTubeが届けたい相手と重なりやすいと考えられます。
マーケティングファネルで見るSNSの役割

マーケティングファネルとは、お客様が「認知→興味・関心→比較検討→購入」と進む流れを、逆三角形で表した考え方です。上の段階ほど人数が多く、下に進むほど絞られていきます。認知の段階はTOFU、興味・関心から比較検討はMOFU、購入はBOFUと呼ばれることもあります。NB2では、SNSの役割を次のように考えています。
- 認知(知ってもらう):Instagram・TikTok・X(写真や短い動画、拡散力で、新しい人に知ってもらうのが得意)
- 興味・関心〜比較検討(理解し、選んでもらう):YouTube(長い動画で考え方や人柄まで伝え、理解と信頼を深められる)
- 購入・リピート(つながり続ける):LINE公式アカウント(友だち追加してくれた人に、メッセージを直接届けられる)
YouTubeも認知を広げられますが、それ以上に、興味を持った人に選ばれる理由をつくることが得意です。海外の調査ではありますが、Googleとボストン コンサルティング グループは2025年3月、米国の買い物客10,117人を対象に、YouTube広告についての調査を行いました。その結果、ほかのソーシャルプラットフォームと比べて、YouTubeはブランドの比較検討にプラスの影響を与える可能性が1.7倍と報告されています。
執筆者・石橋の視点
複数のSNSを運用していて、どのSNSもフォロワー数が順調な支援先の方々に伺うと、「売上へのインパクトが一番大きいのはYouTubeだった」と、多くの方が同じように話してくださいます。長い動画で考え方や人柄に触れた視聴者は、「この先生にお願いしたい」と感じた状態で問い合わせてくださる方が多いと感じています。
NB2が考えるSNS集客の組み合わせ方
ここまでの役割をふまえると、ほかのSNSで認知を広げ、YouTubeで理解と信頼を深め、LINE公式アカウントで購入につなげる流れが、NB2の考えるSNS集客の形です。
ほかのSNSで認知を取り、YouTubeに流す
NB2の支援先にも、YouTubeとInstagramを併用している健康系の企業があります。この企業では、Instagramは別の会社が運用し、エンタメ寄りの企画で認知を広げています。こうした併用をしている何社かで、InstagramからYouTubeへ視聴者が流れてきている変化を感じます。
YouTubeで理解を深め、LINE公式アカウントでつながる
ある美容系の支援先では、YouTubeからの案内だけで、LINE公式アカウントの友だちを、支援開始から半年〜1年ほどで最大で月4,000件獲得するまでになりました。友だち追加してくれた方には、LINE公式アカウントの機能を広げる外部のツール(Lステップなど)を使って興味に合わせた商品紹介を順番に届け、本命の商品の購入へとつなげています。この支援先の取り組みは、「企業YouTube成功事例5選|業種別に見る成果と共通点」でも詳しくご紹介しています。
動画は各SNSで使い回してもいい?
YouTubeの本編が軌道に乗り、ショート動画も作っている段階であれば、手が回らないときにショート動画をInstagramのリールやTikTokに投稿するのも、ひとつの方法です。ただ、理想は、SNSごとに視聴者の層やニーズをくみ取り、チャンネルならではの軸や世界観を生かした独自のコンテンツをつくることです。そのうえで、最終的な着地をYouTubeの本編にする流れが、一番よいやり方だと思います。
医療・士業の先生がSNS集客を始めるなら
クリニックや士業の先生から「どのSNSから始めればいいか」と聞かれたときは、まずYouTubeの通常動画をおすすめします。30代以上の方に届きやすく、専門知識や人柄をじっくり伝えられるためです。
先生のカラーや世界観によっては、InstagramやTikTokが合う場合もあります。ただし、これらのSNSではエンタメ寄りの企画のほうが反応を得やすい傾向があると感じています。反応を優先するあまり、先生のブランディングを崩してしまうと、かえって信頼を損なうこともあるでしょう。ほかのSNSを加えるのは、YouTubeの本編で土台ができてからで十分です。立ち上げ期の進め方は、「企業YouTubeの始め方|法人チャンネル開設から初投稿までの手順」で詳しく解説しています。
NB2がYouTubeに特化している理由
NB2にも、InstagramやTikTokの運用についてご相談をいただくことがあります。それでもYouTubeに特化しているのは、ビジネスへのインパクトが最も大きいSNSだと考えているからです。YouTubeひとつに絞って研究を重ねることで、より精度の高い支援をお届けしたいと考えています。そのため、NB2ではInstagramやTikTokの運用はお受けしていません。企業がYouTubeに取り組むメリット・デメリットは、「YouTubeマーケティングとは?メリット・デメリットと成果の出し方」にまとめています。
SNS集客についてよくある質問
Q. 今からSNS集客を始めても遅くないですか?
A. 遅くはないと考えています。新しく始めた方の投稿も拡散されやすい傾向を感じており、YouTubeにはまだ空いているポジションが多く残っている印象です。戦略を立てて、見込み客になってくれるフォロワーを集めることが大切です。
Q. SNS集客は、どのSNSから始めればいいですか?
A. 届けたい相手の年齢層と、商品をどこまで説明する必要があるかで選びます。30代以上の方に、専門的な内容をしっかり伝えたい場合は、YouTubeから始めることをNB2ではおすすめしています。
Q. 複数のSNSを同時に始めてもいいですか?
A. 運用の体制が整っていれば可能です。ただ、どれも中途半端になると成果が出にくくなります。まずはひとつのSNSで土台をつくり、余裕ができてから役割の違うSNSを加えるほうが、無理なく続けられます。
Q. LINE公式アカウントとLステップの違いは何ですか?
A. LINE公式アカウントは、LINEヤフーが提供する企業・店舗向けのアカウントで、友だちにメッセージを届けられます。Lステップは外部の会社が提供するツールで、LINE公式アカウントに、自動配信や友だちの管理などの機能を加えるものです。
Q. SNS運用代行には、どこまで任せられますか?
A. 会社によって、企画、投稿の制作、分析、広告運用など、任せられる範囲が異なります。依頼先を選ぶときは、どのSNSで、どれくらいの成果を出してきたかを確認しましょう。
まとめ:SNS集客はこれから伸びる可能性が高い。「濃いフォロワー」と「役割分担」がカギ
SNS集客は古くなるどころか、これからもっと重要になっていく可能性が高いとNB2は考えています。
- 古くなったのはSNS集客ではなく、フォロワーの数だけを追うやり方
- 大切なのは、本命の商品に興味を持ってくれる「濃いフォロワー」を集めること
- 新しく始めた方も拡散されやすい傾向があり、YouTubeにはまだ空いているポジションが残っていると感じる
- 育てたチャンネルは資産になりやすく、顔と名前を出した発信は信頼につながりやすい
- ほかのSNSで知ってもらい、YouTubeで理解と信頼を深め、LINE公式アカウントで購入につなげる
SNS集客の成果を左右するのは、どのSNSを使うかよりも、誰に向けて発信し、SNS同士をどうつなぐかです。
株式会社NB2は、医療・健康・美容・士業などの専門家の方に特化したYouTube運用代行会社です。代表の石橋がすべてのチャンネルに携わり、チャンネル設計から企画、撮影、編集、分析、改善の提案までを一貫してサポートしています。「SNS集客の中心にYouTubeを置きたい」「今のSNSの発信を、売上につながる形に見直したい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
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この記事の執筆者
石橋 孝紀(株式会社NB2 代表・YouTubeプロデューサー) YouTube運用代行として5年間、企業系10チャンネル以上の立ち上げ・運用を支援。YouTubeに特化し、専門家の方の考え方や人柄が伝わる発信で、認知から問い合わせまでをつなぐチャンネルづくりを大切にしている。
出典・参考
- 出典:総務省「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」概要 (図解1は、同資料を加工して作成)
- 参考:総務省 報道資料「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書の公表」
- 参考:株式会社CARTA HOLDINGS・株式会社電通・株式会社電通デジタル・株式会社セプテーニ「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日)
- 参考:GIGAZINE(2024年5月2日、Instagramのおすすめの仕組みの変更について)
- 参考:LINEヤフー株式会社 2026年1月29日発表
- 参考:Think with Google「YouTube 2024年の振り返り」
- 参考:TikTok Japan 2025年11月27日発表
- 参考:Think with Google「YouTube 広告は認知を超えて購買プロセス全体に影響力」(Google/BCG「Influence of Touchpoints Survey」2025年3月、米国)
- 参考:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントとは」
- 参考:PR TIMES(Lステップ)2026年4月13日