YouTube運用代行会社の選び方とおすすめ比較

「YouTube運用代行を頼みたいが、どの会社を選べばいいかわからない」「おすすめ比較の記事を見ても、結局どこも同じに見える」。依頼先を探している企業のご担当者から、こうしたご相談をよくいただきます。
YouTube運用代行会社は、料金や知名度より「誰が担当し、自社のつまずきを成果につながる形で任せられるか」で比較してください。本記事では、YouTube運用代行として5年間、医療・健康・美容など10以上の企業チャンネルを支援してきた株式会社NB2が、依頼先のタイプ別の比較と、失敗しないための7つの基準を解説します。
執筆は、NB2の代表でYouTubeプロデューサーの石橋が担当しています。他社から乗り換えてきた企業から実際にうかがった話や、業務委託で働いていた私自身の経験も交えてお伝えします。依頼先を絞り込む際の判断材料にしてください。
この記事でわかること
- YouTube運用代行の依頼先4タイプの違いと、自社に合うタイプの見分け方
- 運用代行会社を比較するときの7つの基準と、担当者の体制の見極め方
- 他社から乗り換えた企業が、前の依頼先で困っていたこと
- 相見積もりや面談で確認したい質問
YouTube運用代行会社は、まず「タイプ」で比較する
YouTube運用代行は、会社によって得意な業務がまったく異なります。まずは、どのタイプの依頼先が自社に合うのかを整理しましょう。
依頼先は大きく4つのタイプに分かれる
1つ目は、制作会社や動画編集者です。撮影や動画編集など、動画そのものを形にする業務を中心に請け負います。企画の方向性や数値の分析・改善は、自社で担う前提になることが多いタイプです。
2つ目は、戦略から制作まで運用全体を担うYouTube運用代行会社です。チャンネル設計、企画、撮影・動画編集、サムネイル、投稿設定、分析、改善施策の提案までを一貫して任せられます。
3つ目は、YouTubeコンサルです。チャンネルの現状分析や戦略立案といった方向性の助言が中心で、撮影・動画編集や投稿の作業は自社で行います。
4つ目は、フリーランスのクリエイターです。動画編集やサムネイルなど特定の業務を、比較的手ごろな価格で依頼できることがあります。ただし、対応できる範囲や品質は個人によって大きく異なります。
おすすめの依頼先は「どこでつまずいているか」で変わる
私たちは、YouTube運用の業務を「戦略」と「制作」に分けて考えています。戦略はチャンネル設計・企画・投稿設定・分析・改善、制作は撮影・動画編集です。
社内に撮影や動画編集を担える人がいて、企画や分析で迷っているなら、戦略を任せられる運用代行会社やコンサルが合います。反対に、方向性は決まっていて作業の手が足りないだけなら、制作会社やフリーランスで十分なケースもあります。どの業務を社内に残し、どこを任せるかの判断基準は、「YouTube運用は内製と外注どちらがいい?判断基準と併用パターン」で詳しく解説しています。
NB2の3つのプランも、この考え方で分けている
NB2でも、任せたい業務に合わせて選べるよう、プランを3つに分けています。コンサルプランは、月2回の打ち合わせでチャンネルの状況を確認し、どの方向に進めるのがよいかを一緒に考えるプランです。ディレクタープランは、撮影と動画編集以外の企画、サムネイル、SEO改善、投稿設定、分析、改善施策の提案をNB2が担います。フルプランは、撮影・動画編集まで含めて一貫してお任せいただくプランです。
本記事で会社名のランキングを載せていない理由
「おすすめ」と検索すると、会社名を並べたランキング記事が多く見つかります。ただ、私たちは運用代行を提供している当事者であり、他社を公平に順位づけできる立場ではありません。そこで本記事では、どの会社を比べる場合にも使える「比較の基準」をお伝えします。
YouTube運用代行会社の選び方|比較すべき7つの基準
ここからは、私たちが支援の現場で「ここが成否を分ける」と感じているポイントを7つにまとめました。料金表だけでは見えにくい部分を中心に解説します。
基準1:実際に担当するのは誰で、どんな体制か
最初に、そして最も時間をかけて確認していただきたいのが、担当者と体制です。運用代行の成果は、会社の規模以上に「誰が担当するか」に左右されます。
執筆者・石橋の視点
YouTubeを含むSNS運用代行の業界では、業務委託の形で働く人がほとんどだと私は感じています。私自身も以前は業務委託で働いていましたし、ほかの会社の方にうかがっても、おおむね同じ形で運営されているようです。業務委託という働き方を悪く言うつもりはまったくありません。ただ、この形では、同じ会社に依頼しても、実際に担当する人のこれまでの経験は人によってさまざまです。
そして、これまで多くのYouTubeプロデューサーを見てきた中で、チャンネルを伸ばせる人とそうでない人を分けるのは、担当する人自身のセンスと実績だと感じています。ノウハウのマニュアル化やAIの活用で補える部分もありますが、数字から次の一手を見極める判断は、最終的には担当者の経験とセンスに左右されるからです。
つまり、会社の知名度や実績だけを見て依頼しても、実際の担当者が同じ水準で運用してくれるとは限りません。だからこそ面談では、「実際に担当になるのはどんな人か」「社員か業務委託か」「これまでどんな実績を上げてきたか」を遠慮なく聞いてください。
NB2では、こうした考えから、積極的に正社員として採用し、
基準2:業務範囲に「分析と改善施策の提案」が含まれているか
次に確認したいのは、費用にどこまでの業務が含まれているかです。中でも、数値の分析
YouTubeは、動画を投稿して終わりの媒体ではありません。数字を見て、次の企画やサムネイル、投稿設定に反映させる。この繰り返しがあって初めて、チャンネルは育っていきます。見積もりに「制作」しか書かれていない場合は、分析と改善を誰が担うのかを必ず確認してください。
基準3:YouTubeの仕組みを理解したうえで、成果を出した実績があるか
動画のクオリティが高くても、それだけで数値が伸びるとは限りません。YouTube公式ブログでは、おすすめに表示される動画は、クリック数や総再生時間、視聴後のアンケートへの回答、共有、高評価・低評価など、複数のシグナルの組み合わせで決まると説明されています。
ただ、こうした仕組みを理解しているかどうかは、外からは見えにくいもの。そこで確かめたいのが実績です。確認するときは「動画を何本つくったか」ではなく、「チャンネルがどう変わり、事業にどんな成果が出たか」を聞くのがおすすめです。
NB2でも、ご依頼の多くは、私たちが担当したチャンネルの実績をご覧になった方からのご紹介です。中には、NB2が運用していたチャンネルを以前からご存じで、一般募集をまったくしていなかった時期から依頼を希望してくださり、あるご縁からつながって支援を始めた企業もあります。気になるチャンネルがあれば、それを誰が運用しているのかに目を向けるのも一つの方法です。
基準4:うまくいかなかったケースも包み隠さず話してくれるか
「必ず○万回再生させます」といった言葉や、うまくいった事例ばかりの提案は、魅力的に聞こえるものです。ですが私たちは、うまくいったケースだけで提案してくる会社には
YouTubeの再生数の天井は、参入するジャンルとチャンネルの目的によってある程度決まってきます。費用を何ヶ月で回収できるかも、正直やってみないとわかりません。うまくいかなかった経験や、目標が実態とずれていることまで率直に話してくれる会社のほうが、運用が始まってからも安心して相談できます。
基準5:問い合わせ・予約までの「導線」を設計できるか
再生数が伸びても、問い合わせや予約につながらなければ事業の成果にはなりません。見てもらうための動画と、信頼して行動してもらうための動画では、役割が違います。
NB2では、多くの人に見つけてもらう企画、必要な知識を届けて理解を深めてもらう企画、商品やサービスに興味を持ってもらう企画を組み合わせて導線を設計しています。動画内の呼びかけや概要欄の案内まで含めて提案できるかどうかも、比較のポイントです。再生数はあるのに成果が出ない原因は、「企業YouTubeが伸びない7つの原因と改善策」で解説しています。
基準6:出演者の人柄を引き出せる企画・撮影体制か
院長先生や代表など、専門家ご本人が出演するチャンネルでは、「この人にお願いしたい」と思ってもらえるかどうかが成果を分けます。私たちの経験では、会社やチャンネルそのものよりも、「人」
そのためNB2では、セリフまで決めた台本は作りません。企画や構成、話していただきたい内容を事前にお伝えしたうえで、自然体で話せる撮影環境づくりを大切にしています。撮影が「作業」になると、出演者は疲弊してしまうからです。依頼前の打ち合わせで、出演者が楽しく続けられるイメージを持てるかどうかも確かめておきましょう。
基準7:費用の内訳・最低契約期間・チャンネルの権限が明確か
最後は契約条件です。初期費用に何が含まれるか、どんな場合に追加費用が発生するか、最低契約期間はどれくらいかを確認してください。費用の相場や内訳の見方は、「YouTube運用代行の費用相場|料金体系・プラン別の目安と内訳」で詳しく解説しています。
あわせて確認したいのが、チャンネルの管理方法です。YouTubeの公式ヘルプでは、「チャンネルの権限」機能を使うと、チャンネル所有者のGoogleアカウントにアクセスさせることなく、外部のパートナーに役割ごとの権限を付与できると案内されています。ログイン情報をそのまま渡すのではなく、権限を付与する形で運用できるかを確認しておくと、契約終了や乗り換えの際にも安心です。なお、操作画面は変更されることがあるため、設定の際は公式ヘルプもあわせてご確認ください。
他社から乗り換えた企業が、前の依頼先で困っていたこと
他社からNB2に乗り換えていただいた企業からうかがった話をご紹介します。特定の会社を批判する意図はなく、依頼先を選ぶ際の参考としてお読みください。
担当者が入れ替わり、企画提案もなくなっていった
ある企業は、以前は制作のみを他社に依頼していました。ところが、担当者がたびたび入れ替わり、最初はあった企画の提案も、途中からされなくなったそうです。結果として、企画はクライアント様のほうで考えて出すようになっていました。
最終的には、撮影の場での担当者の姿勢に不信感が募ったことが決め手となり、解約に至ったとうかがっています。一つひとつは小さな不満でも、積み重なると「この会社に任せて大丈夫か」という信頼が崩れてしまいます。
契約前に確かめていれば、防げた可能性がある
この話をうかがって、私は契約前に担当者と業務範囲を確かめることの大切さを改めて感じました。担当者が固定されているか(基準1)、企画の提案や改善施策が契約期間を通して続くのか(基準2)。こうした点は、面談の段階で質問すれば確認できます。
なお、制作のみの会社から乗り換え、半年ほどで通常動画の平均再生数が約10〜50倍になった企業の事例は、「企業YouTube成功事例5選|業種別に見る成果と共通点」でご紹介しています。
NB2がご依頼をお受けしない場合もある理由
依頼先を選ぶのは企業の側ですが、私たちの側から「NB2ではないほうがいい」とお伝えすることもあります。基準4でお伝えした「都合の悪いことも率直に話してくれるか」と同じく、合わないときに合わないと言ってくれるかどうかも、依頼先を見極める一つの材料になると考えています。
無料相談の前に、支援でよくなるかを分析している
NB2では、無料相談の前にヒアリングシートへのご記入をお願いしています。チャンネルの設計や目的に関わる内容をうかがい、私たちの支援でよくなりそうかどうかを分析したうえで、お話しするためです。
改善の見込みが薄い場合や、方針が合わない場合は率直にお伝えする
実際に、すでにチャンネルの状況が良好で、私たちが支援しても数値の大きな改善は見込みにくいと判断した案件では、そのままお伝えしました。また、ご提案したチャンネルの運用方法にご納得いただけなかったケースでは、ご依頼をお断りしています。
合わない状態で契約しても、お互いに成果を出すのは難しいからです。担当できるチャンネル数に限りがあることもあり、私たちの支援で本当に伸ばせる企業に力を注ぎたいと考えています。
相見積もり・面談で確認したい7つの質問
7つの基準は、実際の面談でどう確かめればよいのでしょうか。基準1〜7の順に対応する質問をまとめました。
- 実際に担当になるのはどんな方ですか。社員ですか、業務委託ですか。契約期間中、担当は固定ですか
- 担当者はほかにどんなチャンネルを担当し、どんな実績を上げてきましたか
- 費用に含まれる業務はどこまでですか。分析と改善施策の提案は含まれていますか
- うまくいかなかったケースと、その理由を教えてください
- 再生数を問い合わせや予約につなげるために、どんな企画や導線を考えますか
- 出演者が自然体で話せるよう、撮影ではどんな工夫をしていますか。出演者や社内の負担はどれくらいですか
- 最低契約期間と、契約終了時のチャンネル権限の扱いはどうなりますか
回答の内容と同じくらい見ておきたいのが、答え方です。特に4つ目の質問に具体的に答えてくれる会社は、運用が始まってからも率直に相談しやすい相手になります。
YouTube運用代行選びでよくある失敗
依頼先選びでつまずいた企業からのご相談には、共通するパターンがあります。契約前に、自社が同じ選び方をしていないか確認してください。
費用の安さだけで選んでしまう
費用を抑えること自体は悪いことではありません。ただ、制作のみの会社と、YouTubeの仕組みを理解して戦略的に運用する会社とでは、私たちの体感で月の総額に倍以上の差があります。安さの理由が「分析や改善が含まれていないこと」であれば、企画の方向性や改善を自社で担えるかまで考えて選ぶ必要があります。
「丸投げできる」と考えて契約してしまう
運用を一貫して任せる場合でも、出演、撮影日や撮影場所の確保、企画や動画の確認、コメントへの返信など、企業側にお願いする役割は残ります。実際に、確認が取れなかったために投稿が1日空いてしまったこともありました。外注後も社内に必要な役割と時間の目安は、「YouTube運用は内製と外注どちらがいい?判断基準と併用パターン」で紹介しています。
依頼先を決める前に、社内で整理しておきたいこと
どれだけ相性のよい依頼先を見つけても、社内の準備が整っていなければ運用はうまく回りません。面談の前に次の4点を整理しておくと、各社の提案も比べやすくなります。
- チャンネルの目的(集客、予約・問い合わせ、ブランディング、採用など)
- 出演者(院長・代表など、専門の知識や経験を持つ方が望ましい)
- 社内の確認担当者と、確認やコメント返信にかけられる時間
- 予算と、成果を待てる期間の目安
目的の決め方からチャンネル開設までの流れは、「企業YouTubeの始め方|法人チャンネル開設から初投稿までの手順」で解説しています。
YouTube運用代行会社選びのよくある質問
依頼先を比較している企業から、特によくいただく質問にお答えします。
大手と小規模な会社、どちらに依頼するのがおすすめですか?
会社の規模より、実際に担当する人の雇用形態と、これまでどんなチャンネルでどんな実績を上げてきたかを確認してください。同じ会社でも、担当者によって成果は変わりやすいと私たちは考えています。
自社と同じ業種の実績がない会社でも大丈夫ですか?
同業種の実績は、心強い判断材料の一つです。ただ、それ以上に見ておきたいのは、YouTubeの仕組みを理解しているかどうか。基準3でお伝えしたとおり、この部分は外からは見えにくいため、実績に加えて、可能であればその会社に依頼している企業の満足度もうかがってみてください。
満足度が高ければ、よい運用会社である可能性も高いと考えられます。ただし、よい声ばかりが並んでいる場合は、口コミが意図的に操作されている可能性もあります。その点に留意しながら、7つの基準とあわせて確認してください。
成果を保証してくれる会社を選ぶべきですか?
運用代行会社の中には、登録者数を保証しているところもあると聞いています。ただ、その中には、登録者を獲得することだけを目的とした施策を行っている会社もあるそうです。
すべての会社が当てはまるわけではありません。ですが、登録者数を増やすことだけが目的になると、売上や、チャンネルを始めた本来の目的に沿わない運用になってしまうことがあります。保証の数字だけで判断せず、その数字を達成するためにどんな施策を行い、自社の目的にどうつながるのかを確認してください。
依頼してから、どれくらいで成果が出ますか?
私たちの支援経験では、再生数は立ち上げから3ヶ月以内に伸び始めることが多い一方、問い合わせや予約などの手応えまでには数ヶ月から1年程度かかります。短期間での成果を約束する会社より、この時間軸を前提に計画を立ててくれる会社を選んでください。
まとめ:YouTube運用代行は「誰に、何を任せるか」で比較する
YouTube運用代行会社を比較するときは、会社名のランキングや料金の安さより先に、自社がどの業務でつまずいているのか、そして誰が担当するのかを見極めることが出発点です。そのうえで、次の3点を意識して依頼先を選んでください。
- 依頼先のタイプ(制作会社・運用代行会社・コンサル・フリーランス)を、任せたい業務に合わせて選ぶ
- 担当者がどんな人で、どんな実績を上げてきたか、分析・改善まで担ってくれるかを確認する
- うまくいかなかったケースまで率直に話してくれるかを、面談で確かめる
依頼先選びは、YouTubeで成果を出すための大きな分かれ道。焦らず、納得できる相手を見つけてください。
YouTube運用代行のご相談は株式会社NB2へ
株式会社NB2では、チャンネルの立ち上げから企画、撮影、動画編集、投稿設定、分析・改善施策の提案まで、企業のYouTube運用を一貫してサポートしています。代表の石橋がすべてのチャンネルに携わり、正社員として教育を受けたスタッフがサポートする体制です。そのため担当できるチャンネル数には限りがありますが、ビジネスを伸ばしながら、クライアント様にできるだけ快適に、のびのびとYouTubeに取り組んでいただくことを大切にしています。「ほかの会社と比較したうえで検討したい」「今の依頼先のままでよいか相談したい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
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この記事の執筆者
石橋 孝紀(株式会社NB2 代表・YouTubeプロデューサー) YouTube運用代行として5年間、企業系10チャンネル以上の立ち上げ・運用を支援。業務委託として働いた経験も踏まえ、担当者が責任を持って伴走できる体制づくりと、クライアントが楽しみながら続けられる関係づくりを大切にしている。
出典・参考